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フリーカメラマンのお仕事をゆる~く解剖!スギタカメラの場合
投稿日:2021.11.05
どうもこんにちは。
スギタカメラの杉田(@coppe61318)です。
嬉しいことに、周囲にカメラマンというお仕事に興味を持ってくださる方が増えてきました。
そんな流れから、今回はカメラマンのお仕事を少しお話したいと思います。
あくまでスギタカメラのお仕事ベースなので、まったく当てはまらないカメラマンもいると思います。
ご理解いただいた上、一例として読み進めていただければ。
撮影前後の隠れた仕事がある事実を伝えたい
カメラマンってシャッター切るだけだから良い仕事だよね!
と思っている方はいらっしゃいますか?
さすがにそういう方は減ったとは思いますが、私が駆け出しの頃に実際に言われた言葉なんですね。
なので、シャッターを切るだけ・写真を撮るだけと思っている方が一定数いらっしゃるのだろうな~とは思っています。
仕方のないことですが、少し虚しい気持ちになるのが本音。
撮影は、カメラマンの仕事の中でほんの一瞬のお仕事に過ぎないんです。
実は撮影前後の作業のほうがボリュームがあることがほとんどなんですね。
撮影にまつわる作業的なことに絞って言うと
- 撮影前の機材の選定、機材チェック
- (不慣れな案件の場合)撮影シミュレーション
- 仕上がりのイメージ固め
- 撮影小物準備
- 現場の下見・現場作り
- 写真セレクト
- レタッチ(補正・現像とも言う)
などが挙げられます。
上記以外の「やること」を追加でピックアップすると
- 営業
- 集客
- 打合せ
- コミュニケーション
- 販売
- 情報発信/情報収集
- 納品・アフターフォロー
- 体力づくり
- 日々の練習
などの作業が発生します。
チームを組んでカメラマンの仕事を受けるのであれば、作業の振り分けができます。
ところが、個人でカメラマン活動をすると、これらすべてをほぼ一人で完結させることが多いです。
撮影以外にやることが結構あるということが分かりますね。
事前の情報収集もカギ
お客様によっては、SNSを使われている方や、ホームページを持たれている方もいます。
Googleにご依頼主のお名前を打ち込んで何かの情報がヒットすれば、そこからお客様の事前情報を得ていることもあります。
当然ですがSNSやホームページなどに公開されたオープンな情報しか見ません。
なので変に気持ち悪がらないでくださいね…(汗)
なぜこういうことをするかというと、お客様の情報をなるべく収集して、どんな雰囲気の写真にするかのイメージ固めの材料にしたり、当日お話しする話材をストックするためだったりするわけです。
お顔や普段着の雰囲気などが分かれば、撮影場所の選定材料になります。
趣味やお仕事情報が分かれば、当日円滑なコミュニケーションが図れます。
すべては良い写真を撮るための前準備です。
たとえ見知った人からのご依頼であっても、当日はこんな話題を振ってみよう、この人は何が趣味だっけ?と話題のストックをいくつか用意して臨みます。
女性の撮影であれば、メイク直しが必要になったときに何があったら便利かなどを考えて準備しておくことも。
こんな感じで、撮影までにすでにやるべき作業が発生しているのが実はカメラマンのお仕事。
どんなお仕事でもそうですが、メイン作業だけで完結するお仕事のほうが少ないです。
お友達価格論争は高い確率で起こる
なぜこのお話をしようと思ったか。
実は今日のお話の核はここなんです。
とあるTwitterでのつぶやきにとても共感しての流れで今回の記事に至りました。
そのツイートはこちら↓
自分がプロカメラマンとして、
— アライユウサク / DUAL WORK (@arai_yusaku) November 4, 2021
お友達価格での撮影を断り続けている理由 is これです。 pic.twitter.com/YDZP7b7ngq
真理過ぎて、これは多くの人に知ってもらいたい!と思ったんです。
冒頭に戻りますが、「カメラマンってシャッターを切るだけでしょ?」と言った昔の知人は、「だから安くしてよ。高い」というニュアンスを含んだ言葉も付け足しました。
高いより安い方が嬉しいのは消費者としては当然の心理だと理解できますが、撮るだけと言われるのであればだれが撮っても同じわけで。
だけどプロカメラマンに撮影を依頼するのは、素人さんとは違う技術があるからですよね。
でもお客様はこの職業を経験したことがないので、当然カメラマンの仕事の実情を理解しているわけがないんです。
どうしてもギャップが発生します。
そのギャップを埋めるために、先ほどのツイートがとても分かりやすいなー!と思ったのでシェアをしたかったんです。これが今回の記事を書くに至った動機です。
知人から「シャッターを切るだけ」と言われた時の私の心理状態はきっとこんな感じだったでしょう。
しょぼぼーーん。としてたと思います。
ショックだったから、ずっと根に持ってるんでしょうね(笑)
だから先ほどのツイートにも共感してしまったと。
実際の撮影時間は氷山の一角で、もっとたくさんの時間をかけて一件一件の撮影に向き合っているのが実情です。
どのご依頼もきちんと向き合いたいし、手を抜きたくないですからね。
講演・セミナー・メディア出演の仕事も
ここからは余談です。
カメラマンとして多少知名度が出てくると、講演やセミナー、テレビやラジオへの出演オファーが来ることもあります。
これに関してはお引き受けするかどうかは本当に人それぞれですが、スギタカメラの場合は知人からのオファーも多いので引き受けちゃうことが多いです。
撮影とはまた違った時間確保が必要になってくるので、イレギュラー対応をしていきます。
この活動をきっかけに写真やカメラに興味を持ってくださる方もいるので、写真の楽しさを布教したい身としては頑張り甲斐があるので張り切ります。
Instagram用の写真の撮り方や、スマホ写真の撮り方、一眼レフの使い方などなど、テーマが多岐にわたるので、自分の持てる限りの知識を絞り出して対応していきます。
分かりやすく言語化することにも気を付けます。
カメラマンとしてのお仕事というよりも、講師としての顔を持つようになるんですね。
これも実際に講演やセミナーをしている時間や、テレビに出ている時間よりも、資料を作ったり原稿を読み込んだりする時間のほうが長いです。
可視化される仕事の部分は、本当に一角に過ぎないんですよ。
カメラマンというお仕事はとても楽しく誇らしいお仕事です。
が、分解してみるときっとどこかに自分の思いもしなかった作業が潜んでいるはずです。
可視化しにくい作業の部分も含め、自分のお仕事の価値を判断したいですね。
そして少しでも理解していただけるようなカメラマンになりたいとも思います!
(そのためにはスギタカメラがもっともっと敏腕になる必要もありますね!精進します)
それでは、今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう!
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