なかなか賃貸契約が取れない大家さん、写真をプロに頼んでみよう

こんにちは。

広島でカメラマンをやっているスギタカメラ(@coppe61318)です。

 

普段は人物撮影を主に行っておりますが、ご縁あって物件の撮影も良くお引き受けいたします。

物件の撮影は2種類あり

 

  1. 戸建て完成物件
  2. 賃貸リノベーションor新築物件

 

だいたいこの2パターンの撮影をご依頼いただきます。

1.の撮影はすでに入居者が決まっていることが多く、施工を手掛けた実績としての撮影が多いです。

2.の場合は入居者募集のための撮影が多いです。

 

悩みが深いのは当然2.のパターンのご依頼主様ですね。

今回は、賃貸物件の撮影についてお話していきます。

 

慣れてないと難しい物件写真の表現ポイント

ご時世柄仕方ないのですが、ここ2年ほどで賃貸物件のご入居者様が決まりにくいというお話を聞きます。

物件にもよりますので一概には言えませんが、コロナ禍で不景気が加速してしまった今、賃貸契約を解除して実家に帰る方も多いそうです。

引っ越しをするにしても家賃重視だったりと、立地が良くてもなかなか満室にならなりなどのお悩みが深い大家さんも増えているとか。

 

経済的な問題であれば仕方がないと言えば仕方がないです。

でも、気合を入れてリノベーションをした物件や新築で建てた物件の借り手がつかないとなると、大家さん的にも悲しいところ。

 

そこで、賃貸情報に掲載する写真をまず見直してみてはいかがでしょうか。

 

物件の写真は、誰が撮っても同じじゃん。と思う方もいらっしゃるかと思います。

人物写真と比べると、動きもないし表情を引き出さなくても良いし、で難易度的には下がるかもしれません。

 

ただですね…難しいのが以下の表現です。

 

  • お部屋の広さ(狭さ)を感じてもらう全体の写真
  • 壁の質感・床の質感の表現
  • こだわりポイントをアップで切り取り
  • 光の入り方、空間の抜け感

 

この辺りは、写真慣れしていない方はなかなか表現が難しいです。

例えば床にこだわりがある物件の場合、床アップを必ず撮影してあげましょう。

床の撮影って、写真慣れしていないとなかなか思い当たらないかもしれませんね。

撮れる撮れない以前に、撮ろうと思えるかも大事だったりします。

 

広すぎず狭すぎない空間を切り取る

物件写真でお部屋の全体を撮影する際には、広角レンズというレンズを使って撮影することが多いです。

広角レンズは広く映せるので、実際に目で見たよりも広い空間を表現することができます。

 

広角レンズよりも狭めに写る「標準レンズ」しか持っていない場合や、スマホやコンパクトデジカメで撮影する場合、またはAPS-Cという種類のカメラで撮影する場合は、お部屋の全体像が撮影できない可能性が多いです。

 

広角レンズは広さのアピールにうってつけのレンズとともに、お部屋の全体をちゃんと移すために必要なレンズとも言えます。

 

広角レンズは購入しようと思うとかなり高価なんです。

なので、一般の方はお持ちでない方が多いですね。

写真の趣味レベルがかなり高い方ならお持ちかもしれませんが、所持率でいえば仕事として写真撮影を請け負うプロのカメラマンがほとんどです。

 

ここを考えても、広角レンズをわざわざ購入するよりもプロに依頼する方が楽でコスパが良いです。

(レンズは保管にも気を使いますし、何より使いこなせるかどうか、というところもありますもんね)

 

 

広角レンズでの撮影は、バランスが難しいです。

内覧に来られたお客様に「写真ではめちゃくちゃ広く見えたのに実際はそうでもないね」と思われてしまうこともあります。

実際に目で見るよりも広く見せる効果が広角レンズにはあります。

なので、ひろびろ~としたお部屋に見せることが得意なんです。

 

そこのバランスもしっかり考えながら撮影をしていきます。

広く見せすぎても良くない。

でもお部屋の全体が写るように広めに撮りたい。

広すぎを気にしすぎて狭く感じさせてしまうと内覧が減るかも。

こういう希望を叶えたり不安を潰すような写真を撮影していきます。

 

 

一番上の写真はわざと広く見えるように撮影していますが(実際結構広いお部屋なのですが)、繋がりのある隣の部屋の写真も撮影してなんとなくサイズ感を感じやすいようにという配慮をしています。

クローゼットの写真の左側にはキッチンの端っこが少し写るようにして、横の空間がなんとなくわかるように、という感じですね。

ハッキリ認識させることは難しいので、写真ではなんとなくの部屋のサイズ感が伝われば良いです。

気に入ったら実際に内覧に来られるのですから。

物件撮影のカメラマンは、内覧までの誘導に有効な写真を撮っていく係です。

 

写真を使っていろんな形で訴求しよう

今はただでさえ物件を借りる人が少なくなっているとお伝えしましたね。

そうすると、今まで通りの訴求だと借り手がなかなか見つからないということになってしまいがちです。

なので、今までと違う方法でアピールをしていく必要があります。

 

写真でのアピールでいえば、お部屋のこだわりポイントをしっかりと残していくということも必要です。

大家さんによっては「この部屋はここが売りです!」「ここにこだわりました!」とはっきりとしたこだわりを詰め込んだお部屋をご提供されている方もいらっしゃいます。

 

例えばこのお部屋でいえば、キッチン丸ごとこだわっているのですが、中でもライトの可愛さたるや。

海外からお取り寄せとお伺いしております。

めちゃくちゃかわいいですよね。テンション上がります。

 

コンセントの多さや無料Wifi付なのも現代っぽくて嬉しいところ。

入居してすぐにネットが使えるってノンストレスで良いですよね。

(しかもこの物件のネット速度はかなり早めです)

 

 

キッチンにスマホを置いたりもできます。

スマホの下にもコンセントがあるのが分かると思いますが、右がコンセント、左がLANケーブルの差込口になってます。

テーブルを持ってくると丁度良い高さ。

ダイニングキッチン兼お仕事スペースにもできちゃいますよと。

超現代的で良いですよね。

 

と熱く語ってしまいましたが、他にもたくさんこだわりが詰まったお部屋でして。

 

写真と文章だけでは語りきれないわ!!!

という場合は動画を駆使するという手もあります。

 

チラシで内覧を促すという手もあります。

実は物件系は意外とチラシ効果ってありますからね。

今回は私と懇意にしてくださっている方にチラシを担当していただきました。

 

 

こんな感じで写真や動画を使ってどんどん訴求していきましょう。

写真慣れしていない方はなかなかこういうアピール方法を実行することが難しいというか、腰が重いと思います。

なので、慣れている人にドーンと任せてしまった方が良いですよ。

 

借り手の方も情報が沢山ある方が安心ですもんね。

ということで。

中々賃貸契約が決まらないと悩んでいる大家さん。仲介さんもかな。

写真の見直しを一度されてみると良いかもしれません。

 

それでは、今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう!

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